チルベント
油皺やフクレ、巣など、金型内部に残留したガスによるトラブルを、
プロテリアル特殊鋼の各種チルベントが低減します。
チルベント
プロテリアル特殊鋼のチルベントの特長
- ① キャビティ内の有害ガスを排出し、製品内のエアー巻き込みの防止が期待出来ます。
- ② 鋳巣・気孔によるトラブルを解決し、不良率の低減と後処理の工数低減が期待出来ます。
- ③ 製品の表面が従来品より良好になることが期待出来ます。
- ④ 適正なクリアランスと特殊表面処理により、アルミの張り付きを軽減し、安定したエア排出が期待出来ます。

標準寸法表 単位:mm
呼称 |
幅 (W) |
長さ (L) |
高さ1 (T) |
高さ2 (T) |
40 |
40 |
130 |
40 |
30 |
50 |
50 |
130 |
40 |
30 |
80 |
80 |
130 |
35 |
30 |
120 |
120 |
160 |
55 |
50 |
150 |
150 |
160 |
55 |
50 |
※標準寸法以外も承ります。
※湯道・締付孔・エジェクター孔・冷却孔等の追加加工も承ります。

チルベント略図

ナイスベントECO
ナイスベントECOは、銅合金製ベントと比較し、コスト低減、耐久寿命3~4倍を実現した改良ベントです。

ナイスベントECOの開発コンセプト
- ① 排気量アップによるダイカスト製品の歩留まり向上
- 当社標準品より、排気量を3割アップし、高能率のエア排出を実現。
- ② 耐久性向上
- 弊社標準品 SKD61同等の強度を維持。
銅製ベントに比べて大幅な耐久性の向上が期待できます。
- ③ メンテナンス工数削減
- 新表面処理(特許出願中)採用により、溶損の軽減、アルミの付着低減が期待できます。

各種チルベントの特性比較
材質 |
BeCu製ベント |
当社従来品
(SKD61+窒化) |
ナイスベントECO |
強度 |
△ |
◎ |
◎ |
排気量 |
◎ |
△ |
○ |
離型性 |
○ |
○ |
◎ |
価格 |
△ |
○ |
○ |
※位置付け「優 ◎ ○ △ 劣」 注)この位置付けは一般的な目安としてご利用下さい。

ナイスベントECOの特長
- ① 標準品同等の硬さを維持しながら、高い熱伝導率を有しています。
- ② 強度を維持しながら内部冷却していることで、冷却効果を向上させ、クリアランスを最大0.8mmまで設定可能にしました。
- ③ 新表面処理採用により、高い離型性が期待できます。

排気量の目安
呼称 |
排気量の目安 |
弊社標準品 |
ナイスベントECO |
40 |
9L / sec |
12L / sec |
50 |
12L / sec |
16L / sec |
80 |
21L / sec |
27L / sec |
120 |
30L / sec |
39L / sec |
150 |
40L / sec |
52L / sec |

ナイスベントECO使用実績

堰付ナイスベントECO
堰付ナイスベントECOは、一個のベントに複数の湯道を設けています。
従来品であれば、複数必要だったチルベントのスペースがコンパクトにでき、金型の小型化が可能です。

堰付ナイスベントECOの特長
- ① 1個のベントに複数の湯道を設けることが出来るため、溶融金属の早期凝固が発生しても、湯道からガスを抜くことができます。
- ② 金型内のベントの個数を少なく出来ます。金型の小型化に貢献します。
- ③ 2個取り型、3個取り型への適用が可能です。
▼ 堰付ナイスベントECO

